管理職の役割とは?求められる組織マネジメントを行い成果を上げる

管理職の役割とは?求められる組織マネジメントを行い成果を上げる

4月から昇進し、新たに管理職になった人もいるでしょう。昇進はめでたいこと。しかし、新たに管理職になった人にとって、悩みもあるでしょう。
また、長く管理職を勤める方も、日々の業務で、大変なことを山ほど経験しているのではないでしょうか。

管理職という立場上、これまでと違い、結果が求められるという現実があります。さらに、チームをまとめ、機能させることも求められます。今までは、自分のことだけを考えればよかったところから、大きく発想を変えることが求められます。

管理職に求められる役割は、非常に多岐にわたります。それだけに、その役割をしっかりと理解しておかないと、自分のやるべきことが分からなくなってしまいます。

そんな管理職が、チームをうまくまとめ、成果をあげるにはどうしたらいいのか。この記事では、そのポイントをいくつか紹介します。

成果を出すために、管理職が悩んでいることは?

成果を出すために、管理職が悩んでいることは?

管理職にとって、一番の悩みはなんでしょうか。
それは「部下の育成」です。

皆さんにも、身に覚えがあるかもしれません。

  • 部下の人が、思うように動いてくれない
  • 自分の言うことに反発する
  • イキイキと業務をしていない
  • 1人ひとりのパフォーマンスが上がらない

挙げたらキリがないかもしれません。
人間同士で仕事をする以上、人に関わる悩みは尽きることがありません。
特に、最近はパワハラやセクハラなど、世間からも会社からも厳しい目で見られます。
それだけに、管理職にとって、部下との接し方は、今まで以上にナーバスになっていることでしょう。

「企業は人なり」という言葉を、経営の神様・松下幸之助は残しています。
この言葉は、人間関係さえクリアできれば、企業がうまく回っていくということを、言い表しているかもしれません。

人に関わる問題は、いつの時代も企業にとって大きなテーマとなっているのです。

部下と接する上で気をつけるポイント

部下と接する上で気をつけるポイント

それでは、部下の育成を行う上で、重要なことはなんでしょうか。
それは、以下の4つにあるといえます。この4つを、しっかりと回すことができれば、部下も今まで以上にイキイキと仕事をするでしょう。

  1. キャリアプランの共有
  2. 業務目標の設定
  3. 日々の進捗管理
  4. モチベーション管理

1つひとつの項目について、詳しくみていきましょう。

1. キャリアプランの共有

まずは、キャリアプランの共有です。
部下が、どのようなモチベーションで仕事をするか。これを掴むことが、一番重要です。
将来、皆さんのように出世コースを歩みたいのか、もしくは、特定業務のプロフェッショナルになりたいのか、会社の業務を通じてどうなりたいかを明確にすることが必要です。

人は、達成したい目標を持つと、その実現に向けて、一気に動き出します。また、部下も働くからには、当然組織に貢献したいと考えているはずです。
まずは、その思いをしっかりと汲み取りましょう。

最近は、出世を目指すだけでなく、その職種におけるプロフェッショナルを目指すキャリアもあります。
管理職にありがちなのは、「出世することが一番」という認識を持ってしまいがちです。
出世することで、自身がやりがいを持っていることは、非常に素晴らしいことです。しかし、誰もがその価値観を持っているとは限りません。

管理職になると、社内でどのようなキャリアを積んでいる人がいるか、おおよそ把握できていることでしょう。
各キャリアに照らし合わせて、部下が望むキャリアプランを共有していきましょう。

2. 業務目標の設定

業務目標の設定

次のステップは、適切な目標設定です。日々の業務の進捗を把握するためには、目標設定が必要です。
目標は、少し高めのものがベターです。低すぎても目指すモチベーションが起きません。かといって、途方もない目標になってしまうと、部下も意欲が湧いてきません。
このように、目標は適切なものに設定する必要があります。過去の目標を参考にしながら、よく話し合って決めましょう。

営業など、数値目標で具体的に目標を立てられる職種は、比較的すんなり決まるかもしれません。
しかし、それ以外の職種の場合、より具体的にするために、業務ごとに目標を決めると良いでしょう。

例えば、技術系であれば、関わっているプロジェクトの進捗状況や、資格の取得などが良いでしょう。バックエンドの管理系の業務であれば、日々の問い合わせ件数など、なるべく数値化したものを与えると、本人もやる気を増すでしょう。

目標は、より具体的にすることをおすすめします。

3. 日々の進捗管理

日々の進捗管理

次に重要なのが、日々の業務の進捗管理です。部下は、干渉されすぎも嫌いますが、放置しすぎることも望ましいことではありません。
また、人は無視をされることが、一番精神的に嫌がるという説もあります。

進捗管理など、日々の関わりが少ないと、部下が無視されているという気持ちになる可能性もあります。
仕事の進捗など、最低週二回くらいチェックするようにしましょう。

4. モチベーション管理

部下のモチベーション管理、これも管理職に求められる重要な仕事です。人間であれば、モチベーションの上がり下りは、必ずあります。そのモチベーションを、出来る限り保ちつつ、理想を言えば上げていけるかどうかが、管理職の腕の見せ所になります。

モチベーション管理の上で、大切なことは、毎日会う部下のささいな変化に気づけるかどうかです。あいさつする時の声のトーンや、仕事に向かってるときの目つきや姿勢、そういったところに気をつけながら、モチベーションの変化がないか 察知します。

モチベーションが下がっているときも、頭ごなしに何か言うのではなく、まずは軽く声をかけるぐらいで良いでしょう。
「元気か?」「ご飯食べてるか?」などほんとにささいなもので大丈夫です。そこから、少しずつ部下の様子をチェックしていきましょう。

管理職の役割とは?

管理職の役割とは?

そもそも、管理職の役割とはどのようなものでしょうか。
経団連では、2012年に以下のように定義しました。

  1. 情報関係
  2. 業務遂行関係
  3. 対人関係
  4. コンプライアンス関係

この中で、3. 対人関係については、先ほど説明したとおりです。
残りの3つについて、ここでは紹介していきます。

1. 情報関係

社内にある情報を整理して、自分のチームに落とし込む。管理職に求められる役割の1つが、情報の整理です。

情報は、組織において、血液のようなものです。情報の流れが止まると、人間の体と同様、機能不全に陥ります。また、すべての情報を流すのではなく、必要な情報を選び、部下へ伝えていくことが重要です。

近年は、情報漏えいなど、情報管理が厳しい時代になっています。余計な情報を流すと、それによりリスクが生まれます。どの情報を組織に落とし込むかが、 管理職の腕の見せ所になります。

情報のやり取りの中でも、特に重要なのが、経営層との情報のやり取りです。経営層に必要な情報を伝え、逆に経営トップからくるメッセージを咀嚼し、現場に浸透させていくことが重要です。

そのためにも、絶えず社内外から情報収集および状況の分析をすることが求められます。

2. 業務遂行関係

業務遂行関係

日常業務の処理や課題解決を行うのも、管理職に求められる重要な役割です。
課題解決に向けてPDCAサイクルをしっかり回し、場合によっては自らもプレーヤーとなり、組織の成果に貢献します。

新規事業やプロジェクトの推進を担うのも管理職の役割です。既存のビジネスだけでなく、会社を取り巻く環境の変化を正確にとらえて判断し、新しいビジネスモデルの創出や製品・サービスの企画を打ち出します。

また、グローバル化が進んだ昨今において、海外のニーズをとらえることも管理職に与えられた役割の1つです。 英語を駆使するのはもちろんのこと、海外パートナーとの連携や、海外マーケットのニーズ調査などの役割を担うことになります。

4. コンプライアンス関係

コンプライアンスの対応も、管理職に求められる重要な役割です。
コンプライアンスをないがしろにして経営を行うことは、現代の日本において考えられません。それだけに、個人情報の適切な管理や、内部統制をしっかりと取り、コンプライアンスに対応していく必要があります。

また、労働時間の管理も今後より求められてくるでしょう。政府の残業に対する厳しい姿勢もあり、部下の業務量を適切に管理していく必要があります。

管理職に求められるコンプライアンス関係の業務は、よりその割合を増していくことでしょう。

このように、管理職に求められる業務は多岐にわたり、各々の重要性も今後ますます大きくなることでしょう。
組織において、できる管理職は欠かせない存在となるのです。

激動の時代、管理職として活躍するには!?

激動の時代、管理職として活躍するには!?

ここまで、管理職の役割と、成果を上げるために必要なことを見てきました。
「人」にかかわるマネジメントが、管理職として成功するためのキーポイントであることは間違いありません。

そのために、管理職に必要な要素は、業務におけるスキル・テクニックだけでなく、人の気持ちを理解し、共感する「EQ」感情知能(心の知能指数)のような能力も求められるでしょう。

また、時代の変化は今後ますます激しくなるため、それに動じないタフさも求められることでしょう。心身ともに健康を保ち、困難に立ち向かえる状態に自らを整えることが必要となります。

自らを高め、挑戦する姿に、周囲の人たちは影響を受けます。ぜひこの記事の内容を実践して、会社における自身の存在感を高めてください。